2015年7月27日月曜日

ヒンドゥー暦の時間の単位

1チャラナ(चरण)=43万2000年(太陽暦)

サッティヤ・ユガ 4チャラナ 172万8000年
トレータ・ユガ 3チャラナ 129万6000年
ドヴァパラ・ユガ 2チャラナ  86万4000年
カリ・ユガ 1チャラナ  43万2000年
-----------------------------------------------------------------------------
マハー・ユガ(4つのユガの合計) 432万年

1000マハー・ユガ = 1カルパ(43億2000万年)

ブランマー・ジーの昼間の半日 
= 宇宙が現れている(सृष्टिः) = 1カルパ

ブランマー・ジーの夜間の半日 
= 宇宙が現れていない(प्रलयः) = 1カルパ

ブランマー・ジーの1日 = 2カルパ(86億4000万年)

ブランマー・ジーの100年 = ブランマー・ジーの一生 
= 1マハー・カルパ
= 311兆400億年(7万2000カルパ)

ブランマー・ジーの一生で、宇宙の1サイクルが終わり。
サイクルは永遠に繰り返される。何が出てくるかは大体同じ。
人間(自由意志を持っている生命体)の現われる所には必ずヴェーダも現われて、必ず毎回サンスクリット語らしい。


現在は、どこでしょうか。(今日は2015年7月27日月曜日)
ヒンドゥー教では、サンカルパをする時に、現在のジオ・ポジショニングを毎回唱えます。
それによると、、、

今回のカルパの名前は、シュヴェータ・ヴァラーハ(白い猪)

今は、第2パラールダ。パラールダとは、ブランマージーの50年。

ヴァイヴァッスヴァタという名前の7つ目のマンヴァンタラ。

マンヴァンタラ = 71マハー・ユガ
1つのマンヴァンタラ後には、サムディ(4チャラナ=172万8000年)が来る。
1カルパ = 14マンヴァンタラ+15サムディ

ヴァイヴァッスヴァタ・マンヴァンタラの28回目のマハー・ユガ

カリ・ユガの最初の4分の1
カリ・ユガに入ってから5115年

今年は、マンマタ(キューピッド)という名前の年。
年の名前は60年で一回り。今年は29年目。

今は、夏至を越えたから、ダクシナーナヤと呼ばれる年の後半。今死ぬと、あまりいい天国に行けない。死ぬなら、冬至から夏至までのウッタラーヤナが良い。

今の季節は、6つある中で、ヴァルシャーと呼ばれる、雨季。

今月は、アーシャーダと呼ばれる月。月は12あるけど、月齢なので、何年に1回か増える。ちなみに先月は増えた月で、プルショーッタマと呼ばれる。

今は、新月から満月に向かっているので、シュックラ・パクシャと呼ばれる二週間の単位。

今日は、新月から11月齢日めの、エーカーダシーです。
ファスティングをする日ですね。私は毎回欠かさず続けて、8年になります!
曜日はソーマ・ヴァーサラ、ナクシャットラはアヌラーダーでした!


次回は、それぞれを表にまとめますね。


2015年4月11日土曜日

五大元素(パンチャ・マハー・ブータ/パンチャ・タットヴァ)について

ヴェーダでは、

「あらゆる全てのものは、5つの要素からなる」と、教える時があります。

「あらゆる全てのものは、3つの要素からなる」と、教える時もあります。

ってことは、5つでも3つでもいいのかい?

はい、どうでも良いです。100でも何でも構いません。



五大元素という概念を使って、何を教えようとしているのか


「あらゆるもの全て」が把握出来れば、説明するモデルは何でも良いのです。

「あらゆるもの全て」を限られた要素からなるものだと理解出来れば、

「この世にあるものには全て限りがある」ということが分かり、

そして、全ての要素のあり方が、個人と全体に共通すると認識できれば、

「自分の身体も心も、この宇宙と全く離れていない」と分かるのです。

個人と全体に共通する法則を理解するために、デーヴァターが教えられているのです。

ヴェーダでは、デーヴァターを讃える多くの儀式が教えられていますが、

儀式そのものが教えでは無いのですよ。

そして最終的には、「私の本質は、5つの要素ではない」と、

理解出来るために、結局は否定される為に教えているのです。

「これは自分ではない」と否定するには、

綺麗に隈なく、何も残さずに否定しなければならないからです。


パンチャ・マハー・ブータ(五大元素)の一覧と説明


仏教用語と混同されるのを防ぐ為に、英語を先に表記しました。

ヴェーダの知識に関して、ウィキペディアに記載されている日本語の情報は、
全くと言って良いほど信頼できない情報ですが、仏教の場合はどうなんでしょうかね。

ウィキペディアによると、仏教では、空間を「空虚」や「最上の境地」としているようです。

ヴェーダーンタは、あなたが「空虚」だと教えたりしません。
あなたが存在の原理なのだと教えます。

ヴェーダーンタは、あなたが「境地」に達することを教えません。
なぜなら、今そこにいるあなたが、全ての制限から自由な無限の存在だからです。


パンチャ・マハー・ブータ(五大元素)は以下の5つです。

ヴェーダーンタの入門書として知られている「タットヴァ・ボーダ」に沿って説明します。

1.Space、空間(आकाशः [ākāśaḥ] アーカーシャ)

2.Air、空気(वायुः [vāyuḥ] ヴァーユ)

3.Fire、火(अग्निः [agniḥ] アグニ)

4.Water、水(आपः [āpaḥ] アプ)

5.Earth、地(पृथिवी [pṛthivī] プリティヴィー)



5つそれぞれに、

A.サットヴァ

B.ラジャス

C.タマス

という側面があります。

それぞれのサットヴァの側面から、
1.聴覚
2.触覚
3.視覚
4.味覚
5.嗅覚
という知覚が生まれました。

それぞれ知覚のデーヴァターは、
1.聴覚 ディグ(方角を司るデーヴァター)
2.触覚 ヴァーユ(風を司るデーヴァター)
3.視覚 スーリャ(太陽を司るデーヴァター)
4.味覚 ヴァルナ(水を司るデーヴァター)
5.嗅覚 アシュヴィン(医療を司るデーヴァター)

サットヴァの側面を5つを併せて、マインド(思考)になります。

マインドには4つの機能があります。
1)マナス(感覚的思考) チャンドラマー(月を司るデーヴァター)
2)ブッディ(理論的思考能力) ブランマー(智慧を司るデーヴァター)
3)アハンカーラ(自己認識) ルッドラ(シヴァの側面)
4)チッタ(記憶能力) ヴァースデーヴァ(ヴィシュヌの側面)


それぞれのラジャスの側面から、
1.話す為の器官 アグニ(火を司るデーヴァター) 
2.掴む為の器官(手)インドラ(力を司るデーヴァター) 
3.動く為の器官(足)ヴィシュヌ(安定維持を司るデーヴァター) 
4.排出器官 ムリッティユ(死を司るデーヴァター) 
5.生殖器官 プラジャーパティ(子孫繁栄を司るデーヴァター) 
という器官が生まれました。
それぞれのデーヴァターも併記しました。

ラジャスの側面を5つを併せて、プラーナ(生理機能)になります。

プラーナには5つの機能があります。
1)プラーナ(息を吐く機能)
2)アパーナ(息を吸う機能)
3)ヴィヤーナ(循環機能)
4)ウダーナ(排出機能)
5)サマーナ(消化吸収機能)


それぞれのタマスの側面からは、物質が形成されます。
この物質形成のプロセスを、パンチーカラナと呼びます。

まず、5つ全ての元素を半分にします。(50%)
その半分を、さらに4つに分けます。(12.5%)

1.Space、空間の元素の半分(50%)と、
その他の4つ(12.5% × 4)を組み合わせて、
物質的な空間が生まれます。

2.Air、空気の元素の半分(50%)と、
その他の4つ(12.5% × 4)を組み合わせて、
物質的な気体が生まれます。

3.Fire、火の元素の半分(50%)と、
その他の4つ(12.5% × 4)を組み合わせて、
物質的な火が生まれます。

4.Water、水の元素の半分(50%)と、
その他の4つ(12.5% × 4)を組み合わせて、
物質的な水が生まれます。

5.Earth、地の元素の半分(50%)と、
その他の4つ(12.5% × 4)を組み合わせて、
物質的な固体物質が生まれます。



お疲れ様です。。。

ヴェーダーンタを勉強するときに、初めの教科書として普通は、

「タットヴァ・ボーダ」というテキストに沿って、ヴェーダーンタの全体像を掴みます。


ヴェーダは科学ではない


私がリシケシでヴェーダーンタの勉強を始めた時も、タットヴァ・ボーダを教えてください、と先生に教えを乞うて、教えてもらいました。

その時は、この科学の進んだ時代に、宇宙全体をこんな古臭いモデルで説明しなくても、、、と正直思いました。

しかし、ヴェーダは科学ではないのです。

科学とは、目や耳と言った知覚から得たデータを元にして、そこから推論を立て、

実験をして再現し、推論を実証する。というステップです。(プラマーナの項参照)

しかし、ヴェーダが私達に伝えたい情報は、それらとは別のことです。

この宇宙にあるもの全てがどのようにして出来たのかが本題ではなく、

この宇宙の存在(リアリティー)について問いかけるものなのです。

ヴェーダが科学ではない、ということに関しては、また後日詳しく記事を書きますね。


五大元素(パンチャ・マハー・ブータ)の意味


ヴェーダの本題ではないのに、なぜ五大元素のモデルを勉強するのでしょうか。

それは、個人と宇宙全体が離れた存在では無い、ということをしっかり認識する為です。

「宇宙」というと、スケールが大きくて、何か知られていない存在、と聞こえますが、

あなたの身体も心も、しっかり宇宙の一部です。

あなたの心身の中で機能している、生理学の法則、物理学の法則、心理学の法則、Etc,

すべては、全宇宙共通です。

「宇宙空間」という時、あなたの部屋のスペースも、

あなたの心臓の中にあるスペースも、全部含まれているのです。

最近話題のダーク・マターもダーク・エナジーも、

あなたの歯や骨も、今までに感じたことや考えたことも、全ては、

五大元素(パンチャ・マハー・ブータ)の、サットヴァ・ラジャス・タマスの組み合わせです。

全てはミクロとマクロのレベルで変化し続け、個と全体は循環を続けています。

当たり前のことを並べているだけですが、

目先の事柄でいっぱいで、感情や習慣に流され、この当たり前のことが見えなくなりがちです。

それをしっかり見せてくれるのが、パンチャ・マハー・ブータのモデルです。

「私は、この宇宙全体と離れた存在では無い」と常にはっきり見える人には、

心の平安があり、周りの者すべてに対しての思いやりと愛情があります。

そんな人の心には、ヴェーダの最後の教え、ヴェーダーンタがすんなりと入ってくるのです。



追記:

タットヴァボーダについて、プージャスワミジが

「デーヴァターのところ、すごく大事だからね」と言っていたのを覚えています。

デーヴァターのところが一番古臭い感じがする、と昔は思っていましたが、

プージャスワミジの近くで勉強を続けさせてもらい、

「アーディバウティカ(आधिभौतिकम् [ādhibhautikam])、

元素や生物という側面から個人と全体が離れていないことを知る」だけでなく、

この「アーディダイヴァタ(आधिदैवतम् [ādhidaivatam])、

デーヴァター(様々な法則)という側面から個人と全体が離れていないことを知る」ことの重要性をいつも見せてもらっています。


>> 目次へ戻る >>

関連記事: 人生の目的とは何か


蚊も殺さない人になろう 誰でも出来る実践アヒムサー


原典に沿ってしっかり学ぶ、カルマの法則

カルマ(行為)と、カルマパラ(結果)、

ダルマ、アダルマ、プンニャ、パーパ、

など、インド哲学の範囲だけではなく、

日常生活に活かして欲しい知識を分かり易くまとめました。



人生の4つのステージ(アーシュラマ)








ガーヤットリー・マントラとは









・ ひとつひとつの音について、発音の口の動かし方の説明
・ 音の一覧表
・ 複合子音の発音と表記
・ ヴィサルガの発音
・ アヌッスヴァーラの発音
・ 用語一覧
・ サンスクリット文字の書き方の説明と練習


・ 正しい発音の音声(練習用ポーズつき)
・ 書き順が見られる動画
をそれぞれの音のページに付加しました。革命的勉強法です。

Kindle, iPad, iPhone, Android等の端末から、
無料のKindleアプリをを通して、音声&動画を閲覧出来ます。

2015年4月7日火曜日

4.サンニャーサ・アーシュラマ(人生のゴールを果たす為の生き方)

人生の、そして人間としての最後のステージです。

シャンカラーチャーリヤと、その4人の弟子:
(左から)トータカ、パドマパーダ、ハスターマラカ、スレーシュワラ
皆全員サンニャーシーです。


サンスクリット語による語源


「アス(अस् [as])」という動詞の原型に、

「サム(सम् [sam])」と「二(नि [ni])」の2つの接頭語を付加すると、

社会と家族からの全ての権利と義務を放棄する、つまり縁を絶つ、という意味になります。

最後に「ア(अ [a])」という接尾語をつけると、

「放棄すること」、つまり家族や社会から一切の権利を求めず、また義務も負わない、

持ち物を最小限にし、物乞いをしながら食いつなぎ、勉強を続ける、

そんな生活をすることです。


全ての権利と義務を放棄する目的は?


全てを放棄したのだから、時間がいっぱいあるはずです。

仕事や家族から物理的に離れていても、頭の中が「みんなどうしてるのかな?自分が居なくてもちゃんとやっていけているのかな?」と心配事だらけでは意味がありません。

今までの3つのアーシュラマを全うして生きてきたならば、人間として精神的に独立し、成長し切っているはずです。

そんな人のみが、サンニャーサ・アーシュラマに入ることが出来るのです。

残りの人生の時間を、物理的のみならず精神的にも、社会や家族から解放して、自由な時間を作るのですが、何の為にそんな時間を作るのでしょうか?

それは、ヴェーダの最後の部分を勉強する為です。

ヴェーダは人間の幸せの追求の最善の方法を教える経典です。その経典は、人間として生まれた者全てが求めているゴールについて教えています。

ヴェーダを経典として認めている人も認めていない人でも、欲しいものは一つです。

それは、全ての制限、苦しみ、悲しみからの、絶対的な自由です。

「絶対的な自由なんてあり得ない」という結論が先にあるので、目に見える幸せや体験で手を打っているだけなのです。

しかし、ヴェーダは「絶対的な自由はある。それはあなた自身だ」と教えます。そのヴェーダの最後の教えの部分は「ヴェーダーンタ」と呼ばれています。

ヴェーダーンタが教えようとしている、人間が追求すべき本当の幸福の意味は、精神的に成長した心によってのみ理解出来るのです。ゆえに、サンニャーサ・アーシュラマは、人生の最後の部分として設定されているのです。

ヴェーダーンタの理解の為の勉強と熟考に専念し、それ以外の義務と権利を全て放棄する生き方が、サンニャーサ・アーシュラマの生き方です。


シュリンゲリのシャンカラーチャーリヤと、その弟子。
ヴェーダ、サンスクリットはもちろん、あらゆる学問に長けているのが最低条件。


どのようにしてサンニャーシーになるか?


サンニャーサ・アーシュラマというステージで生きている人を「サンニャーシー」と呼びます。

サンニャーシーになるためには、ヴェーダーンタを教える先生に、「この人は精神的に独立していて、サンニャーシーとして生きながら、ヴェーダーンタを勉強し続け、その意味を理解出来るほどに成長している」と判断してもらわなければなりません。

先生もサンニャーシーである必要があります。先生に、サンニャーシーとして人生の最後のステージに入れてもらうことを「サンニャーサ・ディークシャ」と呼びます。

ヴェーダでは、徹夜で行われる、サンニャーシーになるための儀式が教えられています。先生から許可をもらい、そのヴェーダの儀式を済ませ、「サンニャーサ・ディークシャ」をもらい、初めて、そのひとはサンニャーシーとして生まれ変わります。

シュリンゲリのシャンカラーチャーリヤは代々、
一生に一回だけ弟子にサンニャーサ・ディクシャを与える。

サンニャーサはヴェーダ独特のもの


これらの4つのステージは、ヴェーダで教えられています。

最初の3つのステージはどの文化でも見られますが、ステージごとで達成されるべき目標と、なぜこのようなステージがあるのか、その意味をはっきり説明しているのがヴェーダです。

最初の3つは全ての文化に共通ですが、最後のステージであるサンニャーサの生き方を教えているのは、ヴェーダだけです。このサンニャーサというコンセプトがヴェーダの教える生き方のゴールを特徴付けていると言えます。

>> 目次へ戻る >>