ティラカムとは
インド人と言えば、
こんな感じですよね。
おでこ(額)に、ティラカム(tilakam)、もしくはビンドゥ(bindu)と呼ばれる、
ドット(点)をつけています。
これにはどういう意味があるのでしょうか?
ヒンドゥーの世界観
ここにあるもの全てが「神」である。
ヒンドゥーの文化の全ては、個人がこのことを理解する為に終結しています。
全てが神であるのなら、私の体も心も、神の表現であるはず。
ウパニシャッドは「それ(ブランマン、神)は意識である」と教えています。
意識とは?今ここに居る私に他なりません。
私自身がその神であるなら、この身体はテンプル(寺院)である。
この理解から、「アートマー(自身の)プージャー(儀礼)」をする習慣があります。
ヒンドゥーは、朝夕2回必ず、沐浴で体を清めて、マントラで心を清めて、
ここに在る全ては神であると認識し感謝するプージャーをし、
その一環として「アートマプージャー」をするのです。
自分の意識そのものが神であり、神の宿る心や体をテンプル(寺院)として認識し、
自分自身に聖なる捧げ物、クムクマなどを捧げるのです。
ティラカムの種類
ティラカムには様々な素材と色があります。
最近は工業化、ファッション化が進んで、お肌に悪い合成顔料や、シールタイプのものが多く出回っています。
本物志向では、伝統で決まっている天然の素材を、
伝統的な方法でマントラを唱えながら製造され、寺院に奉納され、
祈祷がされてから返って来た物、つまり「プラサーダム」を使いたいものです。
赤色=クムクマ サフロン等から製造される。女性、シャクティを表す。
白色=ヴィブーティ 牛の糞を燃やしたもの。ヴァイラーギャ、清さを表す。
薄茶色=チャンダナ サンダルウッドペースト 高潔さ、スピリチュアリティーを表す。
黄色=ターメリック ウコン
私は、インド全国からのプラサーダムを色々いただくので、
それらをガンガーの水で溶いて使っています。
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