2015年3月9日月曜日

サンスクリットの文献、歌う?詠唱する?チャンティングする?読む?その違いは?

サンスクリットの文献には様々なタイプのものがあります。

それらがどの様に読まれるかにも、タイプによって異なります。

今回は、サンスクリットの文献の朗読の種類を勉強しましょう。


ブランマ・スートラを教えてもらう最初の日に、
生徒皆で先生にプージャをした日のランプ。


まず、文献を朗読方法により、大まかに分類すると:

1.ヴェーダ・マントラ

前回にも説明したとおり、チャンティングには資格の要る文献です。

  1.A サーマ・ヴェーダのマントラ


   ヴェーダ特有の抑揚の規律に従って歌う(गायति)


  1.B それ以外のヴェーダ(リグ、ヤジュフ、アタルヴァ)のマントラ


   ヴェーダ特有の抑揚の規律に従ってチャンティングする(पठति)

     
                     スークタ、シャーンティパタ、ウパニシャッドはここに含まれます。
     (アーユル・ヴェーダはこの中に含まれませんよ!)


2.シュローカ、ストートラなど、韻文形式の文献


   チャンティングする(長さがあっていれば節は何でも良い)(पठति)



3.スートラ(人工言語)


   チャンティングする(節はつけずに機械的に)(पठति)


4.バーシャ、ティーカなどの注釈書や、散文形式の文献

   
           朗読する(पठति)


5.バジャン(歌う為の歌)

   
         好きなメロディーで感情を入れて歌って良い(गायति)


さっとこんな感じです。