2014年7月27日日曜日

ティラカム 額につける色々

ティラカムとは


インド人と言えば、

こんな感じですよね。


おでこ(額)に、ティラカム(tilakam)、もしくはビンドゥ(bindu)と呼ばれる、

ドット(点)をつけています。

これにはどういう意味があるのでしょうか?


ヒンドゥーの世界観


ここにあるもの全てが「神」である。

ヒンドゥーの文化の全ては、個人がこのことを理解する為に終結しています。

全てが神であるのなら、私の体も心も、神の表現であるはず。

ウパニシャッドは「それ(ブランマン、神)は意識である」と教えています。

意識とは?今ここに居る私に他なりません。

私自身がその神であるなら、この身体はテンプル(寺院)である。

この理解から、「アートマー(自身の)プージャー(儀礼)」をする習慣があります。

ヒンドゥーは、朝夕2回必ず、沐浴で体を清めて、マントラで心を清めて、

ここに在る全ては神であると認識し感謝するプージャーをし、

その一環として「アートマプージャー」をするのです。

自分の意識そのものが神であり、神の宿る心や体をテンプル(寺院)として認識し、

自分自身に聖なる捧げ物、クムクマなどを捧げるのです。


ティラカムの種類


ティラカムには様々な素材と色があります。

最近は工業化、ファッション化が進んで、お肌に悪い合成顔料や、シールタイプのものが多く出回っています。

本物志向では、伝統で決まっている天然の素材を、

伝統的な方法でマントラを唱えながら製造され、寺院に奉納され、

祈祷がされてから返って来た物、つまり「プラサーダム」を使いたいものです。


赤色=クムクマ サフロン等から製造される。女性、シャクティを表す。

白色=ヴィブーティ 牛の糞を燃やしたもの。ヴァイラーギャ、清さを表す。

薄茶色=チャンダナ サンダルウッドペースト 高潔さ、スピリチュアリティーを表す。

黄色=ターメリック ウコン 


私は、インド全国からのプラサーダムを色々いただくので、

それらをガンガーの水で溶いて使っています。





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