2015年1月12日月曜日

[2] 「カルマ」について知るための原典、ヴェーダ


 「カルマ」という言葉は、自分と世界を正しく理解するために、ヴェーダで用いられる大切な言葉です。それゆえに、カルマという概念を正しく理解する為には、その言葉の起源であるヴェーダを正しく勉強する必要があります。ヴェーダの中で、カルマやカルマの法則が、どのように説明され、どのように用いられているのかを理解して初めて、正しい理解が得られるのです。

 「カルマの法則」という理念の原典はヴェーダであるのにも関わらず、ヴェーダを伝統的な教授法で正しく勉強していな人達が、「カルマ」や「カルマの法則」という言葉の意味を自力で手探りで理解し、そのあいまいな理解や間違った解釈を、世間に広く紹介してしまっています。日本ではもちろん、ヴェーダの国であるインドでさえも、スピリチュアリティー(精神世界)の指導者の殆どは、ヴェーダの伝統に沿った勉強をしていないのが現状です。

 では、ヴェーダの伝統に沿って教えられている「カルマ」について説明しましょう。